「菜の花プロジェクト安曇野」 学校給食センターに無添加食用油寄贈

JAあづみ
油を寄贈する細萱代表とセンター長ら
油を寄贈する細萱代表とセンター長ら

JAあづみ管内の住民でつくるNPO法人「JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん」のグループの一つで、搾油用に菜の花やヒマワリを栽培する「菜の花プロジェクト安曇野」は15日、同JA管内の学校給食センター5施設に菜種油と食用油を寄贈した。
同プロジェクトが原料を栽培し搾油したもので、菜種油21本(1本=660ml)とヒマワリ油54本(1本=280ml)を贈った。
安曇野市豊科の同法人の事務所で贈呈式を開き、細萱富子代表らが各センター長に手渡した。
同プロジェクトはJA管内の住民が会員登録し、生きがいづくりの一環として、菜種やヒマワリを原料に食用油を作っている。安全で安心できる油を地元の子どもたちに食べてほしいと、2004年から毎年、管内の学校給食センターに贈っている。22年は、菜種油388キロ、ヒマワリ油230キロを搾り、その一部を寄贈した。品質に定評があり、郷土料理研究家の横山タカ子さんも愛用する。
細萱代表は「メンバー一同、児童のみなさんの笑顔を思い浮かべながら作っている。無添加の安全・安心な油を美味しく味わって欲しい」と呼び掛けた。
同市の高橋秀行中部学校給食センター長は「学校給食理念に基づき、安全・安心な給食を提供することを使命としている。大変貴重な油なので大切に使わせていただきます」と感謝していた。
プロジェクトメンバーで同法人の池田陽子理事長は「17年間、寄贈を続けてきた。油を食べた児童の率直な感想を教えていただきたい」と要望し、「その声が今後の活動の励みになる」と述べた。

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