実績と課題を共有

JAグリーン長野
生産維持を呼びかける青木部会長
生産維持を呼びかける青木部会長

JAグリーン長野花き部会は12月7日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「フラワーセミナー」を開催した。2023年度に向けた生産振興・生産意欲の増大を目的に、22年度の生産経過の振り返り、23年度の生産上の課題について対策を共有。専門部役員ら生産者28人とJA役職員が出席した。
22年度の花き栽培をめぐっては、自然災害の影響も少なく、安定量・品質の出荷を迎えることができた。生産者の高齢化による生産者・生産量の減少や昨年冬期間の寒さの影響で主力のユーカリやコギクは出荷量が減少したものの、昨年凍霜害の影響を受けたシャクヤクは、昨年以上の出荷量を確保。新型コロナウイルスの影響でイベント等の需要が低迷していたが、徐々に再開、また、インターネット販売や花のサブスクリプションサービスなど新たな需要など、各品目とも安定した販売につなげ、いずれも前年度以上の販売額を確保、出荷本数は121万本(前年比91%)、生産販売額9,100万円(前年比102%)を確保。2月の年度末へ向けて、「ユーカリ」や「ユーフォルビア」などの出荷で、さらなる伸張をめざしている。
これに向け、セミナーのなかで生産者は、課題の一つ「肥料価格の高騰」に対し、長野農業農村支援センター担当をセミナーを講師に、高騰対策として有効な減肥方法などを学んだ。講義に先駆け、青木和正部会長は「燃料・運賃の値上げだけでなく、肥料はモノによって倍近くなり、非常に厳しいなか、このセミナーによって栽培技術を学び、生産を続けてほしい」と呼びかけた。
安藤猛常務は、「自然災害の少ない年で生産者のみなさんに非常に頑張っていただいた結果となった。これからも生産者、生産量、そして部会の仲間を増やして、花の生産を増やしてもらいたい」と話した。

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