JAあづみ女性部有明支部の有志でつくる「縄の会」は、安曇野市穂高の同JA有明出張所に隣接する旧生活センターで、年末恒例の正月飾りに励んでいる。24、27の両日、同センターで「有明新鮮市」を開き、ごぼう、うちわなど7種類の正月飾りを販売する。
8日、メンバー4人が集まり心を込めて丁寧にしめ縄を作った。わらを編む係、飾りを付ける係など得意分野に分かれて熟練の技を集結し、手慣れた手つきでしめ縄を仕上げた。
正月飾り作りは19年目。材料のわらは、地元の農家から譲り受けたもので、状態が良い物を8月上旬に3日間ハウスで天日干し、保管していた。今年は9月上旬から制作を始め、約1000本を作る予定だ。メンバーの仕立てるしめ縄が欲しいと市内の企業や県内の神社、リピーターなどから注文が相次いでいる。注文数は2018年の430本から約2.5倍と倍増していて、メンバーの制作意欲向上にも繋がっている。
メンバーの北澤敏子さんは「買ってもらった人に福が訪れるように、心を込めて作っている。みんなで集まって正月飾りを作るのは楽しい」と笑顔で話した。
販売は、両日とも午前9時から正午まで。売り切れ次第終了。正月飾りは100~3000円で、メンバーが栽培した黒豆も1袋(300グラム入)400円(税込)で販売する。大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」や「JAファームみどりの店」でも正月飾りを販売する。