子どもたちに農と食を大切さを伝えるフレミズ「スピカ」の食育活動

JAみなみ信州
スピカのメンバーとピザづくりを楽しむ児童
スピカのメンバーとピザづくりを楽しむ児童

JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュミズグループ「スピカ」は29日、喬木村の喬木第一小学校で、生地から作るピザづくりの食育授業を行った。「スピカ」は作ることから食べることまでの一貫した食農教育で、様々なものに使われる小麦を通して農と食の大切さを伝えたいと同校6年生を対象に毎年小麦作りとピザづくりを行い今年9年目。この日は6年1組の児童23人がスピカのメンバーやJA職員ら8人に指導を受けながら生地をこねのばしピザソースとカレーソース味の2種類のピザをフライパンと焼き窯で焼き上げ、みんなで味わい収穫の喜びを分かち合った。
出来立てのピザを味わった児童は「生地から作るピザは初めてだったが、簡単にできてとっても美味しかった。家でも作ってみたい」と話した。
「スピカ」代表の橋本裕香(はしもと・ひろか)さんは「コロナ禍で思うように作業できないこともあったと思うが収穫もでき、無事みんなで食べることまでできて良かった。自分たちの手で育て調理したことで少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
同クラス担任の大平昭史(おおだいら・あきふみ)教諭は「みんなで作った小麦を使って自分たちでピザを作る貴重な経験は、他ではできないことで大変ありがたい。将来大きくなっても作って食べる喜びを大切にしてほしい」と話した。
スピカは“自分で作った小麦でパンを作りたい”と同村のメンバーが集まり10年前に遊休農地を活用した小麦栽培を始め、現在は安全安心な小麦粉を多くの人にも食べてもらいたいと、村内にあるA・コープたかぎ店でも販売する一方、地域の子どもたちに食べること、作ることの大切さや大変さを伝えたいと地元保育園や小学校で食育活動も続けている。

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