摘果作業の協力に感謝 地元産のりんご味わって

JA松本ハイランド
りんごを手渡す倉橋副支部長(右から2番目)と唐沢英彦副部会長(右)
りんごを手渡す倉橋副支部長(右から2番目)と唐沢英彦副部会長(右)

JA松本ハイランドりんご部会今井支部と山形果樹部会は11月25日、松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛中学校に同JA産のりんご「サンふじ」を寄贈した。毎年5月の繁忙期、同校の2年生と3年生の生徒にりんごの摘果作業を協力してもらった感謝を込めるとともに、地元産のりんごのおいしさを知ってもらおうと実施しているものだ。
当日は同支部の倉橋芳文副支部長と同部会の唐沢英彦副部会長が同校を訪れ、「サンふじ」15ケース(540個)を寄贈。寄贈したりんごは全校生徒が各自1つずつ家庭に持ち帰って味わった。倉橋副支部長は「5月に摘果を手伝ってもらい、順調に育つことができたりんごをおいしく味わってほしい。また、この活動をしたときのことや、地元のりんご畑の風景を大人になってからも思い出してもらえたらうれしい」と話し、同校の中川満英校長は「生徒たちは、摘果作業の体験や地元で育てられたりんごを味わうことによって、食の大切さを体感することができる。地域の生産者の方がりんごに込めた思いをしっかり受け取りながら、食べてほしい」と話した。
同校のりんごの摘果作業は、地元の子どもたちに地域の基幹産業である農業への理解を深め、興味を持ってもらうことが狙い。農業と関わりのない生徒も多いことから、農業の大変さやりんごの生長過程を知る貴重な機会となっているほか、受け入れた農家も人手がかかる作業の時期に労働力を確保できるなど互いにメリットが大きく、30年以上続く取り組みとなっている。

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