特産「市田柿」出荷開始

JAみなみ信州
出荷がはじまった市田柿
出荷がはじまった市田柿

JAみなみ信州は24日、豊丘村の総合集荷販売センターで南信州地域特産の「市田柿」の出荷を始めた。この日は松川町、高森町、豊丘村、飯田市など管内全域から330箱(1箱5.1kg)が集まり、検査員が格付けと検品作業を行い東京、名古屋、大阪の市場へ出荷した。
今年は大玉傾向であるのものの順調に乾燥が進み、糖度、味ともに良好で美味しい市田柿に仕上がっている。今年度の出荷を1,060トン(前年比93%、前年1,160トン)と見込み、販売総額は25億円を目指す。また出荷目前の18日には市田柿販売推進会議を開き、同JA役職員、取引卸売市場、同JA・JA上伊那の柿部会役員、全農長野、輸送協力会社などが参加し、今年の市田柿の販売方針や市場の状況について確認した。シーズンを通して安定した価格を確保するため計画的な販売で売り場の確保に努め、年末年始の最需要期に向けた売り込みを強化することを確認した。また今年から、昨年の市田柿品質コンクールで受賞した生産者を「匠の頂」と認定し通常品との差別化を図るため、専用パッケージによるグループ販売を開始。市田柿の更なるブランド化を目指す。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「天候が安定しない中、生産者が丹精込めて高い品質の市田柿を作ってくれている。生産者の手取りが1円でも増えるよう高く販売していく」と意気込みを語った。
製品となった市田柿は12月上旬には全国の売り場に並び、12月中旬から年末にかけて最需要期を向かえ、2月末まで出荷していく。

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