中学生へ酪農授業/搾乳体験、バターづくりも

JA上伊那
搾乳マシンで体験する生徒
搾乳マシンで体験する生徒

JA上伊那営農経済部畜産課は11月18日、中川村立中川中学校2年生46人へ酪農授業を行った。授業では酪農や牛乳の歴史などを説明。その後、手作りの搾乳マシンを使った搾乳とバターづくりを体験した。
同校では新型コロナウイルス感染症の影響で職場体験学習ができなかった生徒がいることから、総合的な学習の時間を使って仕事について学ぶ授業を計画。同村にない職種についても学んでもらいたいとJAに協力を依頼し酪農授業を行うこととなった。
この日、酪農教育ファームファシリテーターの資格を持つ同課の職員が、酪農の始まりや牛乳が給食で使われるようになった経緯などを説明。他にも、牛乳パックの表示規定やユニバーサルデザインの「切欠き」、誕生7周年を迎えた「酪農家のおもてなし牛乳」を企画開発した際の様子なども紹介した。
搾乳体験はJA職員からコツを教わりながら生徒全員が交代で挑戦。実際に体験することで難しさや大変さを学んだ。また、ペットボトルに牛乳と生クリームを入れて振ることでできるバターづくりにも挑戦した。
授業を受けた生徒は「切欠きで目の見えない人にもわかりやすくしているのがすごいと思った。牛乳やバターづくりの大変さも実際に感じることができた」と話した。
この日、授業で学んだ「酪農家のおもてなし牛乳」の1000ミリリットルを同JA酪農部会がひとり1本ずつプレゼント。牛乳を飲んで酪農家を応援してもらいたいと呼びかけた。

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