守る「希少な花」 出荷始まる

JAグリーン長野
出荷規格を確認するJAと生産者
出荷規格を確認するJAと生産者

JAグリーン長野花き部会で、「ユーフォルビア・フルゲンス」の出荷が11月下旬、本格化している。ユーフォルビア・フルゲンスは、JAグリーン長野管内が全国の生産量の9割を占める希少な花。生産者の高齢化や急逝等で生産者・生産量が減少し、今年は、2戸の生産者が栽培に取り組んでいる。
2戸の出荷開始にあわせて11月21日に長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで出荷目合わせ会を開催。生産者2人と営農技術員が出席し、この花の特徴に合った採花のタイミング、荷づくり上の注意点など確認、出荷規格についても意見交換をしながら見直した。長年栽培を続ける山岸懿さんは「今年は気温が低くなるのが早く進んでいる。収穫してみないことにはわからないが、昨年よりは採花本数をとることができそう」と話した。
ユーフォルビア・フルゲンスは、挿し木で増やし、ビニールハウス施設で育てる。短日処理を施すなど技術や手間が必要だが、需要も高く、安定的な価格で販売できる。JAでは、施設を有する部会員をはじめ栽培に興味を持つ生産者に推進し、産地を維持したい考え。今年は2軒あわせて2万本を、東京都の市場を中心に出荷していく。

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