リモコン式草刈機実演会および体験研修会/今年度から本格的に普及活動開始

JA信州諏訪
リモコン式草刈機の性能や操作方法を学んだ実演会(長野県原村で)
リモコン式草刈機の性能や操作方法を学んだ実演会(長野県原村で)

JA信州諏訪は11月16日、長野県諏訪農業農村支援センターと連携し、原村育苗センターで「リモコン式草刈機実演会および体験研修会」を開いた。午前の部・午後の部合わせて組合員、同センター・農業機械メーカー担当者、JA職員ら50人が参加。実演を見入って自身の活用場面を想像し、リモコン式草刈機の導入の参考とした。
リモコン式草刈機は、人の手を直接必要とせず、遠隔操作による除草作業が可能な、近年注目されている草刈機の一種。同センターによると、管内は中山間地、畦畔・法面が大きいため、導入が進めば、担い手の高齢化や後継者不足に伴う労働力不足の解消、作業者の安全確保につながる。しかし、高額商品であるため、現在の使用台数は数台に留まっている。JAと同センターは今年度から、本格的に研修会を開催し、ニーズに合った商品の説明、補助事業の紹介を行うなど、普及活動に力を入れている。今回は、7月に続き2回目の開催となる。
この日は、メーカー4社が1台ずつ持ち込んだ。担当者がそれぞれの機能や特徴を紹介した後、会場付近の法面で実際に稼働。参加者は「どのくらいの傾斜地まで作業が可能か」「機体重量はどのくらいか」など、熱心に質問していた。説明後は、参加者が操作を体験。担当者に教わりながら、ほ場周辺の草刈りを行った。
操作を体験した下田直樹さん(50)は「リモコン式草刈機は初めてだったが、シンプルな操作なので慣れれば上手にできると思う。草を楽に刈りたい方に適した商品だ」と話していた。
JA富士見町農機センターの小池文明基幹農業機械センター長は「田畑の土手草管理は重労働。体に負担のないリモコン草刈機の導入を検討していただきたい」と呼びかけている。

MENU