酪農家のおもてなし牛乳パッケージリニューアル/「飲む」だけじゃなく「食べる」でさらなる消費拡大狙う

JA上伊那
新パッケージをPRする塚越社長(左)と西村組合長(伊那市西春近で)
新パッケージをPRする塚越社長(左)と西村組合長(伊那市西春近で)

JA上伊那酪農部会や伊那酪農業協同組合、南信酪農業協同組合でつくる上伊那地域酪農協議会は、地域の若手酪農家が企画、開発した「酪農家のおもてなし牛乳」1,000mlのパッケージをリニューアルした。地元企業の牛乳を使った商品を盛り込み、「飲む」だけでなく「食べる」ことによるさらなる消費拡大につなげるのが狙い。10月31日には発表会を行った。
昨年の12月、さらなる知名度アップ、地産地消、消費拡大を通じて地域に愛される牛乳を目指すべく同JAはJA役職員や管内行政などへ牛乳や乳製品の購入を促進した。また、地元企業からは地元の牛乳を購入したいとの申し出があり、その都度申し出があった企業へ牛乳を届けた。そのうち、伊那市西春近に本社を構える伊那食品工業株式会社は、牛乳を購入することで酪農家支援に協力したいと購入を申し出た。同JAは12月28日に同社へ「酪農家のおもてなし牛乳」500本を販売。その際、同社の商品「牛乳寒天の素」を牛乳のパッケージに広告掲載し、地産地消や消費拡大につなげないかとの話があり、新パッケージを考案した。
新パッケージはパック側面に同社の「牛乳寒天の素」の広告掲載のほか、同社のホームページにある牛乳を使ったレシピ、JA上伊那のホームページの畜産について知ることができるページへつながるQRコードをそれぞれ設け、生産者の顔が見え、「飲む」だけでなく「食べる」ことでさらなる消費拡大が期待できるパッケージとなった。
同社で開かれた発表会には同社の塚越英弘社長やJAの西村篝代表理事組合長などが出席。塚越社長は「今回の広告掲載は当社にとってもとてもありがたい話。牛乳寒天でさらなる消費の一助になれば」と話した。また西村組合長は「飼料等の高騰により生産者は大変な時期。今回のリニューアルによる相乗効果で消費が増えれば」と期待した。
新パッケージは2015年に酪農家のおもてなし牛乳が誕生した11月3日に合わせて新パッケージへと切り替えた。また、この日は同JA農産物直売所3店合同で「ミルク祭」を開催。酪農家のおもてなし牛乳やヨーグルト、同牛乳を使って作られている地元菓子店の商品などが特価で販売され大盛況だった。

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