3人が修了 農業を生活の基盤へ

JA松本ハイランド
三村会長から認定書を受ける丸山さん
三村会長から認定書を受ける丸山さん

JA松本ハイランドや松本市などでつくる松本新規就農者育成対策事業運営協議会は、就農希望者に対し、実践的な農業研修を行うことで、時代の変化に対応できる農業経営者を育成することを目的に「松本新規就農者育成対策事業」に取り組んでいる。
11月4日には、同JAグリンパルで第18期・19期生修了式と第21期生の開講式を行った。同協議会メンバーや研修生、研修の受け入れ農家ら18人が出席。第18期・19期生の3人に修了証を授与し、新規研修生2人に事業の認定証を交付した。
同JA常務理事で、同協議会の三村晴夫会長は「研修生のみなさん、修了おめでとう。里親の指導のもとで厳しく育てられ、農業を生業として、生きてゆく自信がつきましたか。これからも苦労はある。しかし仲間とのチームワークを大切にし、地域の担い手として奮起してほしい」と期待を込めた。
修了生の江連正丈さんは「3年前、認定書をもらった時の気持ちを今でも覚えている。研修は非常に濃厚な期間で、農業の大変さや楽しさ、おもしろさを感じた。周囲の人たちへの感謝を忘れず、知識や技術を研究しながら、松本の農業に貢献できる農家になりたい」と力強く決意表明。また、認定証を受け取った研修生の丸山信雄さんは「3年後、この場に立てるよう精一杯研修に努めたい。最初の目標は農業で、生活の基盤を作れること。地元の1次産業の発展に取り組みたい」と意気込んだ。
同事業は、長野県の「新規就農里親農業者登録事業」を併用しながら、新規就農希望者が先進的農業者から研修を受ける仕組み。農業の技術や知識を習得するだけでなく、JAや地域と積極的に関わり、地域とのつながりを作ることで円滑に就農ができるように支援する。研修期間は1期最長3年。JAが独自に行う生産者支援「夢づくりサポート事業」の支援策の1つにも位置付ける。修了生の多くは地域の中核を担う農業者として活躍している。

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