農業に関心を持つきっかけに JAまつりで授業開催

JAみなみ信州
スライドを使いイラストでわかりやすく学んだ授業
スライドを使いイラストでわかりやすく学んだ授業

JAみなみ信州下条支所は10月22日、下條村陽皐の同支所構内で3年ぶりにJAまつりを開いた。JAのパワーを存分に感じ持ち帰ってほしいと“見て体験して学ぶ”をテーマに地域の協力を得て様々な催しを企画。およそ900人が訪れ多くの家族連れでにぎわった。学ぶ企画では米づくりに興味のある人など農家以外にも参加を呼びかけ、「お米作りを楽しく学ぶ大人の授業」をはじめて開催。米を生産する農家など事前に予約のあった13名が参加した。
毎日食べる米をきっかけに農業に興味を持ってもらえればと、クミアイ科学工業(株)を講師に授業を行った。漫画やイラストを使ってわかりやすくまとめた冊子「お米をまもるはなし」をもとに米づくりを学んだ。お米作りの過程を通じて農薬が果たす役割りやドローンによる農薬散布についても説明があった。散布した豆粒剤が水のなかでどのように広がるのか水槽を使って実演し、参加者は興味深く見守った。
参加者からは「自分自身は楽しんで農業をしてきた。若い人が楽しんでできるような農業ができれば地域が活性化するのでは」や、「これまで夫が中心にしてきた米づくりだが、今日の説明を聞いてそれぞれの作業の意味を理解することができた。これからもできることを手伝っていきたい」など意見や感想が出た。
企画した同支所の原澤正光支所長は「多くの皆さんの協力でJAまつりが開催でき、楽しんでいただく様子が見られてうれしかった。授業では米づくりをきっかけに皆さんで地域の農業を考える機会がもてた。これからも地域の皆さんに農業に関心を持ってもらえるようはたらきかけていきたい」と話した。

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