信州の伝統野菜「上野大根」天日干し/漬け込みに向け順調に作業

JA信州諏訪
井桁状にダイコンを組み上げる組合員
井桁状にダイコンを組み上げる組合員

諏訪市豊田上野地区特産の「上野大根」のたくあん漬けに向けた天日干しが11月7日、同地区内で始まった。上野大根加工組合に加盟する9軒15人が、休耕田を使った特設の干し場で作業。青空の下、同地区の秋の風物詩「大根すだれ」がお目見えした。
各組合員は3~6日に収穫を行った。今年は約1万4千本を漬け込む予定。7日はこのうち1万1千本を加工所で洗い、効果的に乾燥させるため、上から見ると「井」の字になる井桁状に整然と組み込んだ。今後、1週間ほど干して水分を飛ばした後、漬け込み作業を行う。
同組合長の笠原正夫さん(72)は「作業は順調に進んでいる。例年通りおいしく漬けて皆さんに食べていただきたい」と話している。
上野大根は2000年に「諏訪湖姫」の名称で品種登録された。同地区だけで栽培されており、先端が丸く、歯ごたえのある食感が特徴。県の「信州の伝統野菜」に認定されている。

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