黒ごま集荷最盛期/特産目指し取り組む/信州駒ヶ根ごまプロジェクト

JA上伊那
黒ごまの品質を確認する様子
黒ごまの品質を確認する様子

JA上伊那管内の黒ごまの集荷が最盛期を迎えている。10月26日、駒ヶ根市赤穂の赤穂カントリーエレベーター敷地内の集荷場に生産者が乾燥させた黒ごまを持ち込んだ。
駒ヶ根市は地域の農業や商工業を活性化させようと2007年から黒ごまの試験栽培を開始。翌年にはJAや上伊那農業農村支援センターなどと連携して「信州駒ヶ根ごまプロジェクト」を発足させ、ごまの特産品化を目指している。昨年には栽培していた品種「岩手黒」を厳選し育種した「信州駒黒」が品種登録され、来年から試験栽培に取り組む予定だ。
管内の黒ごまは5月下旬から播種作業が行われ、9月上旬より収穫開始。生産者のもとで自然乾燥やふるい、唐箕(とうみ)による選別をして集荷している。今年は天候による被害も少なく、順調な生育となった。
集荷には7戸の生産者が黒ごまを持ち込んだ。持ち込まれた黒ごまはJA担当職員などが状態や品質などを確認。同市内のごまの加工、販売会社へ12月より順次出荷する。
集荷を担当し、同プロジェクトのリーダーを務める同JA営農経済部南部営農センターの上村隆史副センター長は「新品種や商品販売も軌道に乗ってきた。これからも生産者の増加に努め、黒ごまが駒ヶ根市を知ってもらえるきっかけとなるよう努めていきたい」と決意した。
現在は駒ヶ根市を中心に33戸の農家が約6.7haで栽培。今年は5.5tの集荷を見込んでいる。

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