JA上伊那アスパラガス生産振興大会/販売高10億円産地を目指す

JA上伊那
産地拡大プロジェクトについて説明を受ける生産者(伊那市狐島で)
産地拡大プロジェクトについて説明を受ける生産者(伊那市狐島で)

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は10月31日、伊那市狐島にあるJA本所でJA上伊那アスパラガス生産振興大会を開いた。生産者の栽培技術向上や生産拡大を図ることを目的に毎年開催している。この日は、生産者や上伊那農業農村支援センター、JA全農長野、JA上伊那の職員ら100人が出席した。
アスパラガスは同JAの主力品目でもあり、県下の約30%の生産量を誇っている(2021年度)。しかし、上伊那のアスパラガスは生産が最も盛んだった2005年対比で73%と減少傾向。茎枯病の発生や生産者の高齢化による栽培面積の減少、株の老齢化による生産力の低下など様々な原因が考えられている。
振興大会では販売高10億円産地を目指す「JA上伊那アスパラガス生産拡大プロジェクト」について担当職員が説明。生産者の負担軽減や品質の統一化に力を入れ、反収の向上や生産規模・新規生産者の拡大を図っていくとした。
その後行われた研修会では、反収向上のポイントや、労力軽減・生産者の負担軽減などのメリットが大きい「枠板式高畝栽培」について学んだ。
同専門部の永由喜芳専門部長は「生産者の負担を軽減させることで就農しやすい品目として生産拡大させていきたい。また、安定した品質でブランド力向上にもつなげていきたい」と期待した。
同JAでは今年、今までよりも大株にした1年養成株を準備し新規生産者が初年度から収益を上げられるようにした他、先輩農家の圃場で現地講習会を行い栽培の工夫などを学ぶ機会を設けた。来年度には枠板式高畝栽培のモデル圃場も設置する予定だ。

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