ユーカリ安定量出荷を

JAグリーン長野
安定量の出荷を求めた講習会
安定量の出荷を求めた講習会

JAグリーン長野花き部会花木専門部は、主力「ユーカリ」の本格出荷を前に11月2日・4日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで「ユーカリ出荷目合わせ会」を開いた。2日の講習会には生産者38人やセンター職員が出席。営農技術員が販売情勢や今後の見通し、出荷規格・出荷のポイントなどを説明した。
営農技術員は市場や実需者の意見から、80センチ規格が扱いやすく、安定的な需要があることを報告。また11月下旬から12月の需要期に比重を置いて上位等級品を中心に出荷し、2月~4月にも需要・規格に合うものを出荷するよう伝えた。また、多くの産地に栽培が広がっていることを含め、出荷規格に沿い、品質・荷造りをそろえて出荷することを申し合わせた。加えて営農技術員は、ユーカリは一定の需要があるものの、流通量によっては価格下落も懸念されるため、出荷量に山を作らず、安定した出荷量を保つため、1回の出荷量を調整するよう、生産者に協力を要請した。渡邉建夫専門部長は、「今年の1・2月は寒く、うちのユーカリも株落ちが多くあり、ほかの方からは作る元気がなくなったとの声も聞くが、安定的に販売されている品目なので、ぜひ栽培を続けてもらいたい」と話した。
同専門部では、定年帰農者や花づくり初心者を中心に栽培が増え、農地の遊休化防止としても栽培者が増えている。原産地からの種子の供給が不安定な為、栽培方法が確立され切れていないことから、県と連携し、ユーカリ摘芯時期による切り枝・品質への影響などを調査しながら、収量の確保・拡大による産地強化を図りたい考え。出荷量は30万本をめざしている。

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