令和4年度加工用ニンジン出荷会議/生産者、面積ともに増加

JA上伊那
担当者の説明を聞く生産者
担当者の説明を聞く生産者

JA上伊那は10月26日、令和4年度加工用ニンジン出荷会議を南箕輪村にあるJA上伊那野菜選荷場で開いた。生産者やJAの担当職員ら61人が出席。出荷時期を前に、出荷先の各担当者から規格や注意点などの説明を受けた。
加工用ニンジンは他品目と収穫時期の調整がしやすく、水田転作としても栽培できる品目であるため、同JAでは栽培を推進している。今年度は新規生産者6戸を含む17戸が栽培。作付面積も昨年度より7ヘクタールほど広い約8ヘクタールとなっている。面積が大幅に拡大したことで、既存出荷先の長野興農株式会社に加え、今年から新たにカゴメ株式会社とも提携した。また、県の補助事業を活用し、同JA加工用ニンジン専門部に専用の播種機2台、掘り取り機・洗浄機各3台を導入。部会員へ貸出を行っている。
出荷会議では出荷規格や二股、実割れなどの奇形果のカット処理の仕方を確認。出荷までの一時保管の際に凍らないよう注意を呼びかけた。また、洗浄して出荷するニンジンと、土付きで出荷するニンジン、それぞれの要領を各出荷先が説明した。
同JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「栽培面積を増やすため、今回導入した機械を有効活用してもらいたい」と話した。
今年度、同JAでは11月10日から出荷が始まり、約170トンの出荷を見込んでいる。

MENU