安曇野産リンゴ 大本命の「サンふじ」出荷始まる

JAあづみ
赤く色づいた「サンふじ」を選果する選果員ら(安曇野市三郷)
赤く色づいた「サンふじ」を選果する選果員ら(安曇野市三郷)

JAあづみは31日、安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で安曇野産リンゴの大本命、晩生種「サンふじ」を初出荷した。サンふじは甘み・酸味・歯ごたえの三拍子揃った人気品種だ。
2022年産は9月の台風や10月の強風によるスレや傷などは見られるものの、好天や適度な降雨など気象条件に恵まれ、玉肥大や着色は良好。甘みと酸味のバランスが良く仕上がりは上々。
初日までに集荷した14トンのうち、約1300ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や関西、九州のほか県内市場に出荷した。11月初旬には量販店などの売り場に並ぶ予定だ。
22年度の出荷計画は大凍霜害に見舞われた21年よりも約11万ケース多い281000ケースと平年並みを見込み、販売額は10億円を目指す。11月中旬頃をピークに12月中旬まで作業が続く。
選果所では、選果員が一つ一つ手に取りリンゴの状態をしながら、厳正に選別し、ベルトコンベヤーに載せ、光センサーで大きさや熟度を判定。特秀から良までの5等級に分けて箱詰めした。
JAあづみりんご部会の西牧幸則部会長(64)は「丹精込めて作ったリンゴ。どれも自信をもって栽培している。どの産地にも負けない味わいを多くの消費者に味わって欲しい」と強調した。
二村恵常務は「春先の低温により若干の不受精果が見られたものの、全体的には綺麗に仕上がっている。これから全国に安曇野産のサンふじを届けるため、関係者と協力し邁進していきたい」と意気込んだ。
11月1日には、東京都大田公設卸売市場と松本市公設地方卸売市場で千國茂組合長らJA役職員による「トップセールス」を行い、より一層の消費拡大を図る。

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