あぐりの田んぼ学校の米づくり 親子で一緒に作業

JAみなみ信州
親子で協力して行った稲刈り
親子で協力して行った稲刈り

飯田市竜丘地域の農家が米づくりに特化した食育活動を行う「あぐりの田んぼ学校」は、飯田市桐林にある水田「あぐりの田んぼ」で竜丘保育園園児と稲刈りを行った。同園では毎年、年長親子が年間を通して米づくりを行っており、田植え、草刈りと作業を行ってきた。この日は17組の親子が作業に汗を流した。参加した保護者は「こんなに米づくりがたいへんだとは知らなかった。子供といっしょに家庭ではできないことを体験させてもらえありがたい」と話し、園児らと作業を楽しんだ。
この日はあぐりの田んぼ学校のメンバー4人が稲刈りからはざ掛けまで作業を指導。園児らが鎌で一株ずつ稲を刈り、同校メンバーが「この1本もお米なんだよ」と園児に語りかけながら稲1本1本まで丁寧に拾い束にした。ハザ掛けには近くの竹林からとってきた竹を使い、同校メンバーが棒の立て方や紐の縛り方も指導し、みんなで準備した。園児らが元気よく稲を運びあっという間にハザが出来上がった。途中ヘビやカエルなどの昆虫も見られ、同校で行う「田んぼの生き物教室」で田んぼに生息する生き物について学んだ園児らが興味深く観察する姿も見られた。
同校代表の熊谷伊久夫さんは「あぐりの田んぼでの米づくりは今年で20年の節目を迎えた。毎年この田んぼで地域の子供たちに米づくりの大変さや楽しさを伝えられて嬉しい。これからもつづけていきたい」と話した。

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