勝利のミサンガ作成へ ワタを収穫

JAグリーン長野
ワタの収穫に取り組む選手と生徒
ワタの収穫に取り組む選手と生徒

長野県更級農業高校3年グリーンライフ科アグリネットワークコース(長野市篠ノ井)は10月13日、地元プロサッカーチーム「AC長野パルセイロレディース」の福田まい選手と福田ゆい選手と、「ワタ収穫体験交流」を初開催した。「パルセイロを応援するミサンガ」の贈呈をめざし、同校が企画したもの。生徒が遊休農地で育てた「ワタ」をミサンガの材料にするべく、選手と生徒が協力して1時間ほど収穫作業に取り組んだ。
「ワタ」は、同コースが地域への貢献活動として「遊休農地削減」をめざして5年程前から9アールのほ場で栽培を始めたもの。AC長野パルセイロへミサンガの贈呈は、地元のチームの応援の意を込め、昨年度の3年生が研究課題として「パルセイロカラー」への染色方法等を研究。今年度の3年生がその意思を引き継いだ。パルセイロは地域貢献をめざして、地域住民らとの交流機会を模索。同校がスポンサーであるJAグリーン長野と親子ふれあい農業塾を行っていることから、縁を結び、収穫交流会に至った。
交流会では、選手と生徒19人が木に生ったワタを一つ一つ丁寧に収穫。生徒は、自身らの取り組みを紹介しながら、学校生活や選手生活、趣味など、話題豊富に、会話に華を咲かせながら、「友人」のように交流を深めていた。両選手は「ワタの収穫は初めてだったが、とても楽しくできた」と笑顔。生徒の小林蓮太郎さんは「(選手は)とてもフレンドリーに話してくれた。ミサンガには試合に勝ってほしいとの思いを込めたい」と話した。
収穫したワタは、生徒が授業の中で、染色し、糸を紡ぎ、チーム選手・関係者全員分約30本を編み上げる予定。タマネギの皮や藍を活用し「パルセイロカラー」のオレンジと紺、そして白色の3色を組み合わせて編み上げる構想。29日の贈呈に向けて、思いを込めて制作を進めるという。

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