JA上伊那青壮年部西春近支部は10月11日、「チャイルドファーム21」運動の一環として伊那市西春近の西春近北保育園の年長園児19人と管内の圃場でもち米「白毛もち」の稲刈りを行った。園児はコンバインやバインダー、手刈りの様子を見学。はざ掛けを手伝った。
「チャイルドファーム21」運動は地元の子どもたちが農業に触れる機会を増やし、農業の楽しさや自然の恵みを実感してもらうことで、農業への理解、地域農業の活性化を目的としている。管内には12支部があり、支部ごと農業体験をはじめとした、様々な活動を子供たちと一緒に行っている。同支部では新型コロナウイルス感染症の影響により、2年間の自粛を余儀なくされたが、今年5月25日、3年ぶりに園児と田植えを行った。稲刈りまでは同支部の盟友が管理。稲刈り当日も13人の盟友が参加した。
稲刈り前には盟友が操縦するコンバインやバインダーが稲を刈る様子を見学。その後、バインダーで刈り取られた稲をはざ掛けするため、園児は稲束を運び盟友へと手渡した。
園児は「3束も一緒に運んだよ」などと話しながら夢中になって手伝った。
同支部の北原幸夫支部長(59)は「コロナ禍で一時は今回の開催も危ぶまれたが、保育園からの要請もあり開催することができた。地域に水田があるにも関わらず、農業に接する機会が少ない現状では、今回のような体験ができる場を大切にしていきたい」と話した。
刈ったもち米は盟友が乾燥し年末をめどに園児へと届ける。また今年度は新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら園児と同支部の餅つき大会も予定している。