JA信州諏訪は10月、岡谷市の組合員高林純夫さんから「あきたこまち」約300キロを譲り受け、管内の福祉施設など3カ所に寄贈した。職員が大きな籾袋を各施設に運び入れ、施設利用者や関係者に手渡した。地域を思う農家の気持ちをJAがつないでいく。
この取組みは、JA岡谷支所の職員が高林さんから「米がたくさん収穫できたので、JAを通じて地域の人に分けてもらい、おいしく食べてほしい」という依頼を受け、初めて行ったもの。
JAは、富士見町の社会福祉法人ジェイエー長野会「特別養護老人ホーム紅林荘」、フードドライブ等で定期的に支援を続けている長野県諏訪生活就労支援センター「まいさぽ信州諏訪」、富士見町社会福祉協議会に贈ることとした。
6日は、地元のJA富士見町中央支所の窪田裕章統括所長ら職員4人が「特別養護老人ホーム紅林荘」を訪問。施設利用者らの出迎えを受けた後、高林さんから譲り受けたことを伝え、籾袋を手渡した。
名取幸一施設長は「物価高で厳しい状況のなか、たくさんのお米をいただけて本当にありがたい。施設利用者の毎日の食事で大切に使います」とお礼を述べた。
窪田統括所長は「貴重なお米を譲っていただいた高林さんに改めて感謝申し上げる。今後も組合員、地域との関わりを大切にするJAであり続けたい」と話していた。
高林さんの米は現在、希望者への販売も行っている。詳しくは高林さん(090-3312-1581)まで。