マルメロ出荷始まる/諏訪の特産今年も各地へ

JA信州諏訪
傷の有無、外観や重さを手に取って確認しながらマルメロを選果する生産者
傷の有無、外観や重さを手に取って確認しながらマルメロを選果する生産者

JA信州諏訪管内で10月4日、諏訪地域特産のマルメロの出荷が始まった。岡谷市のJA田中線センター選果所で、「岡谷下諏訪かりん部会」の部会員ら7世帯とJA職員が、選果から箱詰めまで行っている。今月中計3回作業を行い、主に県内各地の市場に出荷される。
同部会は今年度、「スミルナ」「在来種」「かおり」の3品種計2480キロ(昨年度比117
キロ増)を出荷する予定。
マルメロは果肉が硬く、渋みがあるため生食はできないが、加工することで喉の痛み等に効果があるとされる薬用成分や食物繊維を摂取できる。
部会員らは、箱を作る人や選果をする人など、役割分担を決めて効率よく作業。箱詰めした段ボールには、JAとJA全農長野が制作したパンフレット「諏訪のマルメロの簡単な利用法」を添えた。パンフレットには、はじめてマルメロを手にする消費者も調理しやすい、ジャムや砂糖漬けなどのレシピが記載されてある。
今井康喜部会長は「昨年は霜による被害があり、出荷ができなかったが、今年は順調に収穫できている。マルメロは諏訪の特産。ぜひ高単価で販売されることを願っている」と話している。

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