全国和牛能力共進会出品に向け出発壮行会

JAみなみ信州
8区(去勢肥育牛)県代表の和牛「宗6」と吉川秀之さん
8区(去勢肥育牛)県代表の和牛「宗6」と吉川秀之さん

JAみなみ信州とJA畜産協議会、JA肉牛部会は、3日飯田市大瀬木の三尋石集畜所で第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会の県代表牛の出発壮行会を開いた。同JA管内からは激戦区の8区(去勢肥育牛)に豊丘村の吉川俊男(きっかわ・としお)さん(75)の出品牛「宗6」が県代表として選ばれ、9日に行われる共進会の審査会で上位入賞を目指す。会場となる鹿児島県へ出発するにあたり行った同会には、協議会員や部会員、JA役職員らおよそ20人が参加した。
出発壮行式であいさつに立った息子の秀之(ひでゆき)さん(43)は「多くの皆さんの協力があってここまでこれた。これまで先輩が築いてきたこの地域の歴史や技術に恥じないよう、長野県代表として良い報告ができたら」とあいさつした。
同部会の関島紀作(せきじま・きさく)部会長は「南信州の畜産技術は全国にも自慢ができるもの。24頭の中から選ばれた長野県代表ということもあり、良い結果が聞けることを心待ちにしています。部会の皆さんも刺激を受け次回挑戦できるようがんばっていきましょう」とあいさつした。
秀之さんは父俊男さんとともに20年ほど行うベテランの肥育農家。全国の共進会には初めての出品という。「県代表になってからは普段の出荷とはまた違ったプレッシャーも感じ毎日手をかけてきただけに少し寂しさもあるが、全国でも上位を目指していきたい」と意気込みを語った。
全国和牛能力共進会は、改良の成果や和牛の優秀性を競うため全国の優秀な和牛が一堂に集まる大会で、今回が12回目。今大会は鹿児島県を会場に10月6日から10日までの期間で行われ、全国から41道府県を代表する約450頭の和牛が集まり成果を競う。

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