准組合員向け農業イベントを初めて開催 JAみなみ信州阿南支所「お試し農業体験」

JAみなみ信州
農作業を楽しむ参加者
農作業を楽しむ参加者

JAみなみ信州阿南支所は1日、阿南町の同支所近くの畑で、お試し農業体験を行った。対象は主に准組合員で、同支所運営委員会が「地域農業やJAを支える准組合員にもしっかりと目を向け、農業を地域全体で盛り上げたい」と企画。支所近くの畑を借り、楽しみながら農業に触れる参加型イベントとして初めて開催した。6組13名が参加し、委員、JA役職員、地主らと冬に収穫する野菜の種まきや苗植え作業を楽しんだ。
妻、子ども2人と参加した同町の林秀和(はやし・ひでかず)さんは「近所の実家には畑があるがなかなか手伝うこともできずにきた。土と触れ合い子どもと楽しめたらと参加したが、子どもの楽しそうな姿が見れてうれしかった。実家にいったら畑にも目を向けていきたい」と話した。
この日は、各組にひと畝ずつ準備し、各委員とJA職員が教えながら作業をすすめ、大根、ほうれん草、野沢菜の種まきと白菜、ブロッコリーの苗植えを行った。終了後には、畝ごとに名前を書いた札を掲げ、自分たちが育てる野菜として成長や収穫を楽しめる工夫も施した。作業の合間には「お隣の列も手伝ってあげて」「肥料入れたかな」など交流もあり、和やかな雰囲気の中作業におよそ2時間汗を流した。
同支所の篠田真(しのだ・まこと)支所長は「農業に興味があってもはじめ方がわからない方も多く、きっかけ作りの機会になればと運営委員会で進めてきた。農作物を自分で育て収穫する楽しさや美味しさを知ってもらい、さらに興味を深めてもらいたい」と話した。
今後はJAで栽培管理し、参加者はそれぞれに成長観察をしながら収穫体験を行っていく予定。
同JAは次世代型の組合員組織の検討・再編や新たなJA作りに取り組むことを目的に16ある総合支所ごとに支所運営委員会を設置。地元理事や総代、生産部会、農家組合、女性・青年組織、准組合員などで構成し、取り組みを進めている。

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