JA上伊那営農経済部畜産課は9月20日と21日、同JAが運営する伊那市高遠町の入笠牧場からホルスタイン種と黒毛和種合わせて42頭を下牧させた。当日は伊那家畜保健衛生所や行政、同JAの担当職員が放牧の成果を確認。体重測定や健康状態チェック、衛生管理などを行った後、トラックへ乗せて各畜舎へ届けた。
今年は同JAとJAみなみ信州管内6戸の畜産農家が希望し入笠牧場へ放牧。近年、繁殖用の和牛の受け入れが増えていることから全体数も増加傾向だ。
放牧は牛の足腰を鍛え、繁殖期間を延ばすことを目的として毎年行っている。また、夏場の育成牛管理の労務軽減やコスト軽減も期待ができる。今年は飼料価格が高騰しているため例年以上のコスト軽減につながった。
同JA営農経済部畜産課の木嵜章夫課長は「今年は体調を崩す牛が少なく、全体的に良い状態だった。自然の中を歩かせることで牛の健康が期待でき、コスト軽減にもつながるため来年も多くの農家さんにぜひ利用してもらいたい」と話した。