品質向上に向けて花卉園芸品評会

JA長野八ヶ岳
特賞を受賞した油井さん
特賞を受賞した油井さん

小海町・北相木村・南相木村花卉振興協議会は9月21日に小海町で第53回花卉園芸品評会を開いた。JA長野八ヶ岳も協賛しており、花卉園芸作物の品質向上と生産意欲の向上、産地の発展を目的に行われている。花卉生産者は、長く続いた梅雨や夏の猛暑の影響により品質管理に苦労する中、輪ギクやスプレーギクなどを中心とした自信作が計103点出品された。
同協議会や佐久農業農村支援センター、JA全農長野の担当者により、市場性を考慮しながら「花と草姿のバランス」や「病害虫の有無」などを基準に慎重に審査された。
上位入賞者の花は、花弁の伸び、花首の長さと全体のバランス、葉の大きさの均整が高く評価され、商品性の高さが感じられるものばかりであった。最高位となる特賞は、第52回花卉園芸品評会に引き続き、小海町の油井和久さんの輪菊「三宝」が2年連続で選ばれた。
油井さんは「昨年度に引き続いて素晴らしい賞をいただき、感謝の気持ちで一杯である。しかし、昨今の天候不順や、コロナ禍による会議等の中止。更には、資材等の値上がりにより、生産をし続けることが厳しい環境に身を投じることを感じつつも、機会がある毎に会員の相互の情報共有・意思疎通をすることで品質の維持に努めてきた。
近年の予想もできない天候不順の中で生産者の皆さんも非常に苦労している。私自身も一生産者として、今年度が一番大変な年だったと感じている。厳しい情勢ではあるが、是非私たち花卉生産者のバックアップをしていただければ幸いです。」と話した。

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