梨「豊水」初選果 7500ケースの出荷見込む

JAあづみ
選果が始まった豊水
選果が始まった豊水

JAあづみは14日、安曇野市三郷小倉のJA小倉選果所で梨の中生種「豊水」の選果を始めた。生育は順調で、初日は200ケース(1ケース=10キロ)を関西や県内市場に出荷した。
選果前にJA三郷地域営農センターの小林将士営農指導員が選果スタッフに大きさや形状、色などによる見分け方を伝えた。選果スタッフは1つ1つ手に取って熟度や傷の有無などを確認。機械センサーが大きさを判定して、2等級に分けて箱詰めされた。
2022年は21年対比約600ケース増(1ケース=10キロ)の7500ケース(同)の出荷を見込む。同JAの梨は「サンセーキ」「南水」と続き、10月中旬まで出荷が続く。
安曇野産の豊水は、糖度が12度前後で果実肥大も良好。酸味と甘味が絶妙なバランスで、さわやかな味の赤梨だ。同JAが取り組んでいる「とれたてシャキット便」は新度の良さが売りで、生産者が早朝より収穫した梨が、翌日には関東の生協組合員に届くため、消費者に好評でリピーターも多い。収穫時間や方法、配達時間の短縮、最適な温度管理を追及していて、「少しでも鮮度のよい状態で消費者へ」という思いから、新鮮な梨が生協の組合員に届く体制となっている。
小林営農指導員「高値で販売できるように、厳正な選果で高品質な果実を出荷していきたい」と強調した。

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