リンゴ中生種スタート 「シナノドルチェ」仕上がり上々

JAあづみ
赤々と色づいた「シナノドルチェ」を選果するスタッフ
赤々と色づいた「シナノドルチェ」を選果するスタッフ

JAあづみは14日、リンゴの中生種「シナノドルチェ」を初出荷した。出荷時期は例年並み、昨年よりは4日遅い。
2022年産は開花期の低温や、収穫直前の台風などに見舞われたものの甚大な被害には至らず、食味や果実肥大は例年よりも良く、着色を見て丁寧な収穫を進めている。
この日までに集荷した約10トンを選果、850ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や県内市場に出荷した。9月中旬を出荷ピークに9月下旬まで続く。10月初旬、中生種の主力「シナノスイート」の出荷を皮切りに、「シナノゴールド」や「秋映」、「名月」など9品種を10月下旬まで途切れなくリレー販売する。リンゴの王様「サンふじ」は11月1日の出荷を見込んでいる。
22年産の出荷計画は7,900ケース(同)、リンゴ中生種全体では229,287ケース(同)の出荷を見込んでいる。
「シナノドルチェ」は、1983年に長野県果樹試験場において「ゴールデンデリシャス」に「千秋」を交配し、その実生の中から選抜・育成し、2005年に品種登録された。「サンつがる」よりも遅く、「シナノスイート」「秋映」よりも出回りが早い。果形が縦長で大きく、鮮紅色、糖度と酸味のバランスが取れていて、食味がよいのが特徴。
営農経済事業部果実課中村洋一課長は「つがる終了後の主力であるシナノスイートまで、安曇野産リンゴの売り場を確保する重要な品種として位置付けている。市場からの問い合わせも多く、販売面でも期待している。」と意気込んだ。

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