南水・あきづき出荷説明会/収穫遅れに注意を

JA上伊那
出荷規格を説明する担当職員
出荷規格を説明する担当職員

JA上伊那は管内3会場で南水・あきづき出荷説明会を開いた。これから迎える収穫期に向け、出荷規格の確認などを行った。また同JAで試験栽培している品種「南農ナシ6号」の品質を検討した。
9月15日、箕輪町の上伊那果実選果場で開かれた説明会には生産者41人が出席。JAの担当職員が収穫目安などを説明した。今年は梨全般的に、果実の中心部分が黒く変色する芯腐れや、例年より果肉が熟すのが早い傾向にある。収穫期が近くなった果実は地色や食味を確認し、取り遅れに注意するよう呼びかけた。また、昨年までは同選果場のみで受け入れていた加工用の梨を、少しでも生産者が持ち込みやすくなるよう各集荷場でも受け入れることを説明した。
説明の後には、県南信農業試験場が開発した新しい品種のナシ「天空のしずく(南農ナシ6号)」の検討を行った。「天空のしずく(南農ナシ6号)」は黒斑病や黒星病に強く、無袋栽培が可能。シャキシャキとした歯ごたえと果汁が多いのが特徴だ。収穫期は9月上旬から中旬で、豊水から南水の間に収穫することができる。生産者は実際に見た目や食味の違いを確かめた。
JAの担当職員は「適期収穫を心掛け、品質の良いものを出荷してもらいたい。また、新しい品種については生産者の声を聴きながら検討していきたい」と話した。

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