「信州伊那栗」最盛期/収穫量・品質ともに良好/一般社団法人月誉平栗の里

JA上伊那
栗の選別を行う従業員
栗の選別を行う従業員

飯島町を中心に栽培している「信州伊那栗」が出荷の最盛期を迎えている。JA上伊那管内では約60戸の生産者が約30ヘクタールで栽培。今年は昨年より5日ほど早く出荷が始まり、品質・収穫量ともに良好となっている。早生品種「丹沢」と晩生種「筑波」の2種類を栽培。出荷は10月上旬ころまで続く予定。
9月13日、同町の一般社団法人「月誉平栗の里」では収穫と出荷作業が行われた。栗は実が自然に熟し、自然落下した実だけを収穫。その後、実割れや虫食いなどをひとつずつ確認しながら選別し、サイズごとに出荷した。
同法人は約7ヘクタールの遊休農地で1500本ほどの栗の木を栽培。今年は受粉時期に天気が良かったことや、夏に適度な雨が降ったことで品質・収穫量ともに期待ができる。今年は一気に実が熟し、昨年の14トンを大きく上回る約20トンの収穫量を見込む。
信州伊那栗は産地化、ブランド化を目指し生産者や同JAらが協力して2008年に生産を開始。同町にある和洋菓子の製造販売を行う「信州 里の菓工房」との契約栽培で全量を同店に出荷し、モンブランや栗きんとんなどの原料に使われる。
同法人の城田多加雄代表理事会長(73)は「今年は最高の出来になった。品質の良い栗を出荷し、おいしい栗菓子を全国の皆さんに楽しんでもらえれば」と期待した。

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