JAあづみは11日、安曇野市三郷のリンゴ農家・帯刀洋亮さんの圃場で農業体験講座「あぐりキッズスクール(果樹コース)」を開いた。5月下旬の摘果作業に続き2回目。
この日は14家族35名が葉摘み作業を体験した後、親子でシールをリンゴに張り付け世界に一つだけの「オリジナルリンゴ」の収穫準備を整えた。
「オリジナルリンゴ」は、文字やイラストを油性マジックでシールに描き、果皮に貼って日光を遮断。赤く色づいたときに、それらが浮かび上がり模様になる仕組みだ。
シールを貼る前に帯刀さんが葉摘み作業のポイントを説明。リンゴに太陽の光が当たりやすくなるよう実の上側の葉を摘み取ることがポイントだという。参加者はリンゴを落とさないように注意ながら何度か練習した後、どのリンゴにシールを貼るか家族で話し合い、スムーズに葉摘みを行うと、文字やイラストなどを描いたシールを親子で協力して貼っていた。
帯刀さんは「3か月ほど経って大きくなった。台風が来てリンゴが落ちないか心配な時もあったが、無事でよかった」と安堵していた。
臼井真央ちゃん(9)は「リンゴが落ちないかドキドキした。小学校でもリンゴのシール貼りをやった。てんとう虫のシールがどうなるか楽しみ」と満面の笑みで話した。
営農経済事業部丸山昌則次長は「あっという間に2回目を迎えたが、大きく育ったリンゴに触れた子どもたちはすごく喜んでいた。帯刀さんの協力のおかげでこの講座が成り立っている。大変ありがたい」と話した。