長野県オリジナル品種「シナノドルチェ」の選果始まる

JAグリーン長野
「シナノドルチェ」を選果台に乗せる流通センター職員
「シナノドルチェ」を選果台に乗せる流通センター職員

JAグリーン長野信更果実流通センター(長野市信更町)で9月14日、「シナノドルチェ」の選果作業が始まった。昨年は「凍霜害」の発生により、大幅な数量減となったが、今年は「凍霜害」の発生・被害もなく、着果量を確保し、順調に生育。着色、地色の抜け、サビ・傷の程度など、一次選果基準のもとで生産者によって分けられたリンゴを、JAの3か所の流通センターで荷造りしている。シナノドルチェはさわやかな酸味、縦に長く縞模様の外観が特徴で、8月中のシナノリップ・つがるから、9月下旬から出荷を迎えるりんご三兄弟が出荷されるまでの間に、中継を担う長野県オリジナル品種として、JAでは振興品種の一つとして栽培維持・拡大に取り組んでいる。
選果を前に9月9日と12日に3会場で講習会を開催。信更果実流通センター会場には生産者38人が出席し、JA営農技術員から出荷規格や収穫のタイミングについて説明を聞いた。営農技術員は、「地色の抜け」を目安の一つに収穫をすすめること、また、未成熟果の収穫を防ぐためにも、必ず食味を確認してから収穫をするよう伝えた。生産者の一人は「昨年の凍霜害で大きな被害だったが、今年は平年並みに戻っていてひとまず安堵している」と話し、出荷に向けて意欲を見せていた。
JAでは、12,000ケース(1ケース=10kg)(前年対比124%)の出荷を見込み、地元、関西、中京、関東方面の市場へと出荷する。

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