稲刈り体験 米作りは40年以上続く伝統行事

JAあづみ
稲刈りを行う児童たち
稲刈りを行う児童たち

安曇野市豊科の豊科東小学校5年生27人は14日、同校近隣にある増澤洋さんの約6アールの田んぼで稲刈りを体験した。
ほとんどの児童が初めての稲刈り。JA理事や安曇野市農業委員会の職員らに刈り方を教わり手刈りに挑戦した。昔ながらの方法で、30センチ間隔に田植えしたことから1株ごとの伸びが良く、刈り応えがあるという。
黄金色に実った稲穂を掴み「ザクッ」「ザクッ」と心地よい音を立てながら順調に刈り取った。5束ずつ紐で結び、JA理事らがはぜに掛けていた。
児童は「鎌をうまく使って一度に刈り取れた時がすごく楽しい。農業をもっと体験してみたい」と話した。
米作り体験は40年以上続く伝統行事。児童は5月中旬に手で苗を植え、夏休みも交代で水管理などを行った。はぜ掛けした稲は、1週間ほど乾燥させ、機械で脱穀する。収穫した米は12月にPTAも交えて「収穫祭」を開き、新米を味わう予定だ。
長澤諒教諭は「地域の方々の手厚いサポートのおかげで子供たちが米作りを学ぶことができる。大変ありがたい。給食を残してしまう児童もいるが、こうした苦労があることを忘れず、食の大切さを感じてもらいたい」と願った。

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