「南水」適期収穫見極めて

JAグリーン長野
品質検査をされたナシを確認する生産者
品質検査をされたナシを確認する生産者

JAグリーン長野特産果樹部会なし専門部は9月12日、JA管内2会場で「南水講習会」を開いた。会場では、収穫のタイミングを見極める指標として、講習会とともに品質検査も実施。生産者が持ち込んだナシ「南水」について、営農技術員が重量を測り、糖度・硬度を果実の陽光面・陰光面からそれぞれ計測。収穫指標に近づいているかも含め、生育状況や出荷規格、販売情勢を生産者につないだ。
長野市真島町の真島フルーツセンターで行った講習会には生産者15人が出席。JA営農技術員が品質検査と結果に基づく収穫・出荷のタイミング、今年から取り入れる直売所用の出荷規格について案内した。持ち込まれた14個の品質検査の結果のうち、硬度は平均して10.5ポンド、糖度平均は14.8度となり、収穫に近づく、あるいは収穫適期を迎えつつあることを報告。収穫のタイミングとなる満開後120日を9月17日に控え、今日の結果を目安の一つに、園の状況や果皮色を確認しながら、収穫作業に移るよう説明した。また、規格外品の販売向上に向け、今年度より手取りの向上をめざした直売用規格「オープン箱」についても、収穫物の状況や労力との兼ね合いをみながら、積極的に取り組むように促した。
JAでは、豊水の選果を14日に実施し、主力の南水は16日から選果を始め、10月上旬まで行う予定。27日には部会員を対象に南水品評会を行い、生産意欲・技術力の向上を図りたい考え。主な出荷先は、地元市場、関西、中京方面、出荷量は1万ケース(1ケース5kg)を見込んでいる。

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