平均糖度14.1度 大きく甘い仕上がり 地元生まれの赤梨「南水」がスタート

JAみなみ信州
選果作業が始まった南水
選果作業が始まった南水

JAみなみ信州は9日、いいだ果実選果場(飯田市上郷)と松川インター選果場(松川町)で赤梨「南水」の選果を開始した。例年より10日ほど早く、昨年より1日遅いスタートとなった。この日いいだ果実選果場には、同市で収穫された南水233コンテナ(1コンテナ約9kg)が、松川インター選果場には松川町、高森町、豊丘村で収穫した244コンテナが持ち込まれ、関東、関西方面の市場へ出荷した。
南水は長野県南信農業試験場で生まれた赤梨で、糖度が高く日持ちが良いのが特徴で、果汁が多くジューシー。地元生まれの優良な梨として同JAが自信を持ってすすめる品種。同JA営農部によると、収穫直前の日照不足や降雨の影響が心配されたが、玉伸びも良好で平均糖度14.1度と高く瑞々しい南水に仕上がっている。今年の出荷量を170,000ケース(1ケース5kg、昨年実績177,248ケース、前年比92.9%)としているが、今年度は梨全体が豊作傾向で先に出荷が始まっている早生種「幸水」は計画を上回る実績となり、南水についても計画を上回ることを期待している。同JAでは10年ほど前から南水を台湾への輸出にも取り組んでおり、今年は11,000ケースの輸出を計画する。
同部果実柿課の梨チーフ、牧野友宏主任は「今年の南水は大きくて甘い最高の出来。地元生まれのおいしい梨をぜひ多くの方に食べてもらいたい」と話した。

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