シャインマスカット収穫目前 急がず適期出荷を

JAグリーン長野
出荷規格や品質検査の結果を報告する講習会場
出荷規格や品質検査の結果を報告する講習会場

JAグリーン長野ぶどう部会でブドウ「シャインマスカット」「クイーンルージュ」「クイーンニーナ」の出荷に向けた講習会を9月6日から15日にかけて開催した。営農技術員の説明のもと、部会員が生育状況や出荷規格を確認し、食味の乗った品質の高いブドウ出荷で産地の信頼・知名度向上をめざしている。
このうち9日、長野市松代町の松代農業総合センターで講習会と品質検査を行い、松代地区の生産者中心に48人が出席。生産者は1房ずつブドウを持ち込み、営農技術員が房の肩と房尻の糖度、重量を計測し、着色を見て、食べて食味を確認。持ち込まれたシャインマスカットの平均房重量は約470グラムで、糖度は平均16.8度と低めだったことから、出荷を急がないことを申し合わせた。また、「クイーンルージュ」「クイーンニーナ」は糖度が上がっているが、着色がやや不十分のため、色を判断材料の一つに適時出荷することを営農技術員が説明した。
JA生産販売部販売課によると、9月1日から黒系の品種「巨峰」「ナガノパープル」は着色・酸抜けも良く、荷量が増え、出荷の最盛期を迎えている。ここにシャインマスカットと赤系品種の出荷も追いかけ、JAのブドウ売り場と販売の拡大による生産者手取りの向上につなげたい考え。主な出荷先は、地元、関西、関東、中京市場を予定し、シャインマスカットで16,000ケース(1ケース5kg)、全体で713トン(前年対比121%)の出荷を見込んでいる。

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