2022年産米初検査 全量最高級の1等米判定

JAあづみ
殻刺しで抜き出した玄米の水分量を計測する小林検査員(中)
殻刺しで抜き出した玄米の水分量を計測する小林検査員(中)

JAあづみは8日、安曇野市穂高のJA北部低温農業倉庫で2022年産「コシヒカリ」の初検査を行った。この日までに集荷した「コシヒカリ」336袋(1袋=30キロ)をJAの検査員が検査し、全量を最高級の一等米と判定した。
JA営農経済事業部米穀課によると梅雨明け後の高温により胴割れ米などの心配はあったものの、品質は上々という。
JA管内では1万2700トンの集荷を目指している。検査は10月中旬頃まで続き、主力の「コシヒカリ」は9月中旬から収穫のピークを迎え、10月中旬まで続く。
検査に先立ち千國茂代表理事組合長は「米の受給バランス崩壊や産地間競争の激化など米を取り巻く環境は一層厳しいものになっている。安曇野産米の名声を維持するためにも検査員には公平な立場で検査にあたっていただきたい」と激励した。
営農経済事業部米穀課で指導的検査員の小林和則係長ら2人の検査員が、米袋から穀刺しで玄米を抜き出し、黒い皿の上で胴割れや乳白の有無、カメムシの斑点米がないかなどを調べ、水分量も専門の検査器で計測した。米の形が整っているかを示す「整粒歩合」は平均78%と、1等米の基準である70%をクリアし、検査員は次々と米袋に「1等」を示す印を押していった。
小林検査員は「6月の低温や7月の猛暑、8月の降雨など品質面で心配事は多かったが上質な米が多い」と講評した。
安曇野産米は県内市場や関西、九州の市場を中心に出荷される。23日から3日間、同JA大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」で「新米まつり」を開催し、安曇野産米をいち早く販売する予定だ。

MENU