小ブナ出荷スタート

JA佐久浅間
袋詰め作業をする職員(9月6日、佐久市三塚さく南部営農センター)
袋詰め作業をする職員(9月6日、佐久市三塚さく南部営農センター)

佐久市のJA佐久浅間さく南部営農センターで小ブナの出荷が始まった。佐久地域の小ブナは身が締まり、食味が良いのが特長で甘露煮などにして食べられ、秋の食卓を彩る。生育が良く品質は良好。今年は約3500キロの出荷を見込み、県内のスーパーやAコープの他、7日には同市内の学校給食向けに約150キロを提供する。
小ブナは、JA佐久平鮒部会の会員が5月下旬から約3カ月かけて水田で飼育。水の流れをさかのぼる習性を利用し、水を抜いた水田からせきに集めて水揚げする。水揚げ後、いけすに放し泥を吐かせてJAに出荷。出荷した小ブナは再びいけすで泥を吐かせた後、JA職員が鮮度を保つため、水と酸素を入れたビニール袋に詰めて生きたまま出荷する。
約9年前から小ブナを飼育する同市野沢の小泉重幸さん(77)は「小ブナは骨まで食べられ無駄がない。おかずやお酒のおつまみとして旬の味覚を味わってもらいたい」と話す。

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