生育や作業管理状況はおおむね良好、水稲採種圃場の審査巡回

JAグリーン長野
審査員(右)から、異形の見分け方を教わる生産者(立っている人たち)
審査員(右)から、異形の見分け方を教わる生産者(立っている人たち)

JAグリーン長野水稲採種部会は8月31日から6日までの4日間、採種ほ場の第2回目のほ場審査巡回を行った。優良な種子生産に向けた重要な審査として、長野農業農村支援センター職員らが審査員として出席。JAや生産者とともに全体の生育状況を確認し、異形の有無や収穫のタイミング・注意点を申し合わせた。
このうち、5日午前に行った長野市信更町(境・原市場)地区グループの巡回には、生産者8人と審査員2人、JA営農技術員が参加し、2手に分かれて、採種ほ場1枚1枚を審査。審査員が畔に立って目線を穂の高さに合わせ、異形が飛び出ていないかや生育のムラ等がないかなどを確認。他の穂よりも草丈が高く飛び出したものは、発見次第、抜き取って内容を確認した。
センターによると、今年は生育期における昼夜の寒暖差と多雨傾向によって、草丈が伸びすぎて倒伏の恐れがある。また、高温によって穂発芽も懸念される。突然変異等によって発生した晩生の異形品種の混入を防ぐことも含め、改めてほ場内を見て回って生育状況に応じ水田内の刈り分けを行いながら、異形混入防止、倒伏前の収穫など、作業の徹底を要請。あわせて不稔を確認して抜き取った異形を見本に、抜き取り作業の重要性、見分け方も伝えた。生産者から口々に「改めてしっかり見て回らないと」「気を付けていきたい」と申し合わせていた。審査結果は、一部ほ場で再度の異形抜き取り作業の徹底が挙がったものの、生育および作業管理状況はおおむね良好。刈取は早いところで今週末(9月上旬)から順次行われる見込みだ。

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