ブドウ出荷最盛前に 生産者全体会議開催

JAあづみ
サンプルの品質を確認する部会員ら
サンプルの品質を確認する部会員ら

JAあづみぶどう部会は1日、安曇野市の三郷農村環境改善センターで、ぶどう大粒種・ナイアガラ生産者全体会議を開いた。部会員やJA職員ら約20人が参加。販売情勢と他産地の動向、生育状況、出荷規格などを協議した。
2022年産ブドウ全体の出荷数量は、21年対比1118ケース(1ケース=5キロ)増の6030ケース、大粒種の主力シャインマスカットは同比671ケース(同)増の2485ケースの出荷を見込んでいる。梅雨明け後の乾燥傾向から例年よりもべと病などが少ないものの、8月中旬の降雨の影響で一部の品種に裂果などが見られることから正確な荷作りが求められる。
ブドウ販売方針では、販売数量の確保と日毎の計画荷造りにより計画的な販売と無核大粒種を中心に重点市場に売り込みをかけ、手取りの確保に努める。
また、部会員はシャンマスカットや巨峰、ピオーネなど荷造り規格に合わせたサンプルを持ち寄り、房形や粒の大きさ、糖度などを確認。部会員同士で情報交換する姿も見られた。
丸山政則部会長(58)は「糖度も上がってきて順調な仕上がり。食味重視のうえ、粒の大きさや房の形の整った品質の高いブドウを消費者に届けたい」と意気込んだ。
JA営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「天候不順の中、苦労して仕上げた至高のブドウを生産者の期待に応えられるよう販売していきたい」と強調した。

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