管内農業法人が実演会

JAグリーン長野
トラクター用アーム式草刈機の実演の様子(長野市篠ノ井、9月2日)
トラクター用アーム式草刈機の実演の様子(長野市篠ノ井、9月2日)

農事組合法人ゴトーファームは9月2日、長野市篠ノ井の水田で「トラクター用アーム式草刈機」の実演会を行った。機器は三陽機器(株)の「ハンマーナイフモアーZH-451 DX」、集落営農組織の生産者、JA職員らあわせて8人も見学に訪れた。
実演会は同法人後藤貴史社長が企画。同社では、水路や傾斜がある畔で、社員が足元を気にしながら刈払機で草を刈ることが多く、作業環境を懸念。道路や水路沿い、ガードレールが設置された水田における効率的な畔草刈りとして、同機に目を付けた。機械は、トラクターのアタッチメントとしてけん引し、4メートルのアームを伸ばし、角度を自由に変えられるハンマーナイフモアーを、傾斜に合わせて走らせ草を刈る。アームをガードレール上に伸ばすことで、道路を走りながらの作業が可能。また、水路なども超えて作業が行えることから、刈払機による人力作業に比べ、大幅に省力化でき、作業者の安全確保につながる。
この日は、同社所有の104馬力のトラクター(YANMAR-YT4104A)に付け、後藤社長がメーカー担当者の補助で、ガードレールの設置された畔草刈りを体験。見学者からも、「場所を選ぶが、草刈りがだいぶ楽になる」と声が上がった。後藤社長は「作業の中でも草刈は特に労力がかかり、様々な機械を試しているなか、これは草刈りも楽になり、ケガも防げるのではないか」と期待を寄せ、導入へ前向きに検討する旨を示した。見学者のなかでも導入に興味を示し、次年度以降、草刈最盛期に実証する考えを示していた。
JAでも、農業法人や集落営農組織等への省力化や規模拡大につながる機器の導入検討へサポートをしていく考えだ。

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