担い手経営体・新規就農者合同セミナー/活力ある地域営農の構築へ

JA上伊那
「daywork」について質問する参加者
「daywork」について質問する参加者

JA上伊那は8月26日、JA本所で担い手経営体・新規就農者合同セミナーを開いた。この日は担い手経営体である認定農業者や集落営農組織の代表者と新規就農者、JA生産部会の代表者ら約60人が会場に集まった。セミナーでは花卉農家の実践報告や農に関する基調講演がリモートなどを使って行われた。
同セミナーは活力ある地域営農を構築するため、地域農業の中核的な立場である担い手経営体と、新たな担い手である新規就農者などが集まる機会をつくろうと開催。今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、3年ぶりの開催となった。
実践報告では中川村でアルストロメリアを栽培している栗山明さんが「当事者が感じる第三者継承の課題と葛藤」と題して講演した。栗山さんは2019年に地元の花卉農家から経営を引き継ぐ形で就農。講演の中で「第三者に継承することは譲る側も譲られる側も覚悟が必要」と話し、これまでの経験や思いを語った。
基調講演では「1日農業バイトdayworkの活用について」や「農産物の価格決定の構造とデータ活用による収益性の向上対策」について学んだ。講演後には参加者が質問するなど、これからの活力ある地域農業を構築するための有意義な時間となった。

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