JA信州うえだよだくぼ南部地区事業部は8月25日、長和町和田野々入地区にある石黒徳一さんのトマト農園で、小学生のミニトマト収穫体験を行った。
長和町立和田小学校の1年生~3年生の児童13人と先生2人、トマト農園の石黒さん親子2人、JAの小林美智子理事と職員3人が参加した。
同地区事業部は例年、食農教育の一環で、食を支える農業活動を体験し、農業や地域、自然との関わりなどを学んでもらうため、同小学校の児童をトマト農園に迎え、収穫体験を行っている。
石黒さんのトマト農園には、31棟のトマトハウスがあり、毎年4月から土作りを始める。5月下旬から約8000本のミニトマトの苗を植え、7月下旬から収穫が始まる。8月中旬には最盛期を迎え、一日に約700キログラムのミニトマトを収穫する。収穫は10月中旬まで続く。
この日児童は、事前学習として、同地区事業部営農課の杉浦慎哉営農技術員から、ミニトマトの栽培や栄養について、収穫から食卓までの流通について説明を聞き、ミニトマトのクイズをして知識を深めた。
収穫体験では、一人一ずつパックをもらい、お土産用に赤く色づいたミニトマトを思い思いに選んで収穫した。その他に学校給食用に一人9個ずつ収穫し最後に、中玉トマトを全員で試食した。
参加した児童は「石黒さんが、育てたトマトはすごく甘くておいしかった」「トマトのなり方がきれいだった。これからもおいしいトマトを育てて欲しい」と嬉しそうに話した。
石黒徳一さんの次男で、トマト農園を手伝う石黒和也さんは「普段、自分が育てたトマトを、消費者が食べているところを見ることは無いが、児童のみなさんがおいしく食べているのを見ると、農業をしていてとてもやりがいになります」と児童に話した。