黄金色に揺れる稲穂収穫 香りや甘み味わって

JAあづみ
コンバインで収穫作業をする宮澤さん
コンバインで収穫作業をする宮澤さん

県内有数の米どころのJAあづみ管内で29日、早くも稲刈りが始まった。安曇野市高家の米農家・宮澤幸司(51)さんは、自宅近くの黄金色に揺れる田んぼに大型コンバインを走らせ主食用「コシヒカリ」を刈り取った。例年よりも1週間ほど早い収穫。初日は約2ヘクタールで作業し、受託分を含め10月10頃までに約40ヘクタールを収穫するという。
同JA米穀課によると2022年産は、梅雨明け後の猛暑が続いたことから1週間ほど生育が進んでいる。高温障害による同割れ米や白未熟米などが心配されたものの細やかな水管理により上々の仕上がりだという。9月上旬から「ミルキークイーン」などの稲刈りが始まり9月中旬をピークに10月中旬まで作業が続く見通し。例年並みの約21万3000俵(1俵60キロ)の出荷予約を受けており、9月8日頃には新米の初検査を行う。
営農経済事業部米穀課の手塚文教センター長代理は「生育が1週間ほど進んでいる分、昨年よりも早めの収穫をお願いしたい」と要望した。
宮澤幸司さん(51)は「豊かな水と気候に育まれた新米の香りや甘みを味わって欲しい」と話した。
収穫した「コシヒカリ」は全量JAに出荷され、9月24日頃には県内スーパーの店頭に並ぶ予定だ。

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