黒系ブドウ 食味と見栄えを意識して

JAグリーン長野
持ち込まれた「ナガノパープル」品質を検査するJA職員
持ち込まれた「ナガノパープル」品質を検査するJA職員

JAグリーン長野ぶどう部会は、9月1日から、振興品種の黒系ブドウ「巨峰(種あり・種なし)」「ナガノパープル」の本格出荷に取り組む。同部会では8月24日から9月2日まで両品種の「荷造り講習」および「選果目揃会」を開催。品質の良いブドウ出荷へ品質統一への意識、出荷規格を共有した。
このうち、長野市松代町の松代農業総合センターで8月24日、長野南支部が品質検査と荷造り講習を開催。品質検査では、支部員がナガノパープルと巨峰を1房ずつ持ち込み、営農技術員とセンター職員が、1房の重量、房肩と房尻の糖度、食味、着色を確認。検査結果を支部員各々に伝えた。あわせて持ち込まれたナガノパープル29房、巨峰9房の平均を出し、講習会で発表。ナガノパープルの重量の平均は480g、糖度平均は18度と仕上がってきているものの、まだ酸味が残っているものもあることを踏まえ、収穫を急がないよう指導した。荷造り・出荷規格については、例年同様「食味」「見栄え」を意識し、量目不足や傷み果実の混入防止などに注意を払うよう説明。今年は大きな災害もなく、順調に生育がすすむなか、生産者は、「手間もかかるが、見た目でもおいしそうに思い、買っていただけるように仕上げていきたい」と話した。9月上旬には振興品種「シャインマスカット」「クイーンルージュ®」の講習会も予定。部会講習会を通じた「品質統一」により、生産意欲の向上と、生産者手取りの確保向上と、ブドウ産地の発展につなげる。

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