新米稲刈り間近 「籾摺調製技術者講習会」で技術学ぶ

JAあづみ
講習会で生育状況を説明するJA職員(中央)
講習会で生育状況を説明するJA職員(中央)

JAあづみは23日、2022年産米の収穫を間近に控え、安曇野市の安曇野スイス村サンモリッツで「籾摺調製技術者講習会」を開いた。豊科地区の生産者やJA職員ら約50人が参加、長野米の自主統一規格や乾燥調製技術、消費動向などを確認した。生産者が持ち込んだ水分計はメーカー担当者が検定し、合格した水分計に検定証シールを貼った。
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、地域ごとの開催を地区ごとの開催に変更。検温や消毒、マスク着用を呼び掛けるなど感染対策に万全を期して開催。8月24日までの3日間、管内5会場で行われた。
JA管内で最も多く作付けされている「コシヒカリ」は、5月から6月上旬の好天により活着・初期生育は良好。梅雨明けが早く、猛暑が続いたことから生育は7日~10日ほど進んでいる。高温障害による同割れ米や白未熟米が心配されることから水管理の徹底を呼び掛けていく。
松本農業農村支援センターの予測によると標高540メートルで5月15日に田植えをしたコシヒカリ(稚苗)の刈り取り開始日は、出穂以降の気温が平年並みの場合は9月8日、平年よりも2度高い場合は9月3日が目安だといい、品質を維持するためにも適期収穫が求められる。
 営農経済事業部米穀課の西牧宏課長代理は「計画的な刈り取りや乾燥・調整作業などを丁寧に行って欲しい。至高の品質を誇る長野米を全国の消費者に食べてもらいたい」と述べた。
同JAは22年、生産者から21万3000俵(1俵60キロ)の出荷予約を受けており、9月8日頃には新米の初検査を行なう予定だ。

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