JAあづみぶどう部会は23日、安曇野市三郷のJA果実中央選果所構内で種無しブドウの人気品種「ナガノパープル」の出荷目揃い会を開いた。
部会員やJA職員ら約10人が参加。JAの各担当者が、生育状況や出荷規格、販売方針などを説明した。
2022年度は前年対比319ケース増(1ケース=5キロ)の1,515ケースの出荷を見込んでいる。また9月上旬から出荷が始まる「シャインマスカット」や「巨峰」など、ブドウ全体で計6,030ケースの出荷を計画している。
営農経済事業部果実課によると、22年産は病気が比較的少なく、玉張りや着色は良好。8月中旬の降雨の影響で裂果が見られることから、状況に応じて柔軟に規格を変更し、より多くの集荷をすることで農家手取りの確保に努める。
ナガノパープルを含む大粒種は出荷規格や等階級規格が細かく、荷造りに苦労することもあるが、小林鷹文営農指導員は「産地としての信頼をより強固にするため、規格に沿った丁寧な荷造りをお願いしたい」と呼びかけた。
部会員らはナガノパープルのサンプル品を持ち寄り、糖度、粒の大きさ、着色、重量などを確認。品質を高めるため、生産者同士で情報交換した。
石曽根光徳副部会長(52)は「安曇野産の大粒種の良いスタートを切るため、部会員らで規格を揃え、価格の維持を図りたい」と意気込んだ。