JAグリーン長野で8月17日、モモの主力品種「川中島白桃」の出荷が本格化した。JA管内長野市川中島町生まれの同品種は、JA出荷計画量28万ケース(1ケース=5kg)のうち3割の9万ケースを占め、盆明けから8月いっぱいまでの出荷を見込む。春先から生育が遅れていたが、近年影響していた異常気象による凍霜害や豪雨、モモせん孔細菌病の被害等は発生せず、玉肥大・糖度上昇・着色と、品質良く仕上がっている。盆前に出荷最盛期を迎えた前半品種(あかつき・川中島白鳳・なつっこ)は、糖度13度以上の最上級の称号「輝々桃(キラキラモモ)」の割合が30~40%と品質よく仕上がり、この品質を維持・向上させていきたい考えだ。
JAもも部会では8月10日から15日かけて13会場で目揃会を開催。前半品種の出荷・販売情勢を振り返り、今後の注意点を申し合わせるとともに、出荷規格・選果基準を再確認。収穫のタイミングが早すぎるものや、まれに病害の被害果が紛れ込んでいることがあったため、改めて収穫・選果の徹底を通じ、高品質なモモの出荷を申し合わせた。生産者は「多くの人に買って食べていただけるように、体調に気を付けながら、おいしい川中島白桃を出荷したい」と意気込んだ。