甘~いナシ幸水 ナシ「幸水」の出荷スタート

JAみなみ信州
幸水を一つひとつ丁寧に選果する選果員
幸水を一つひとつ丁寧に選果する選果員

JAみなみ信州は11日、飯田市の同JAいいだ果実選果場と松川町の松川インター選果場で、ナシ「幸水」の出荷を始めた。昨年より1日遅い出荷となったこの日は、飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村の生さん者から集めた約2,700kgの幸水を選果・荷造りし、中京の市場へ出荷した。
今年は梅雨明け後の天候に恵まれたことから、若干小玉傾向だが平均糖度も13度以上と糖度が高く、良い仕上がり。長野県内でも有数の産地、JAみなみ信州のナシがいよいよスタートを切った。
同JA営農部果実柿課、ナシチーフの牧野友宏主任は「今年は日照時間も長く、いつになく糖度の高い甘い幸水に仕上がっている。ぜひ多くの皆さんに南信州の甘いナシ幸水を食べてもらいたい」と話した。
営農部によると、今年度の「幸水」出荷は豊作だった昨年(121,386ケース;1ケース10kg)より少ない112,300ケース(前年対比92.5%)を見込む。同JAでは幸水の出荷ピークを今月24,25日を予定し、9月5日ころまで出荷が続く。
同JA管内のナシ生産は、園地の老木や生産者の減少による生産量の減少が課題となっている。同JAでは老木化した園地の改植や省力化を目指す新しい栽培方法「ジョイント栽培」などをすすめ、生産量増加に取り組んでいる。今年度からは「日本なし産地再生プロジェクト」を立ち上げ生産者、JA、農業団体、行政機関などが一体となって生産振興への取り組みもスタートしている。

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